カリウムって結局なに?役割とは?看護学生、看護師必見!!腎不全と合わせて理解しよう!!
①カリウム:3.4~5mmol/L
結論から言うと心筋の収縮や伝導系に大きく影響を及ぼす電解質の一つです。
浸透圧、酸・塩基平衡の調整、神経、心筋の興奮性の維持などに関与すしナトリウムとともに様々な役割を行っていますが特に心臓の収縮や伝導系には大きな影響を及ぼします。
カリウムは細胞内液中にほとんどが存在します。(ナトリウムは反対に大部分が細胞外液に存在します)
カリウムにはナトリウムを排泄する働きがあることが有名ですね(⌒∇⌒)
なので浮腫み解消にはカリウムを摂取することが良いとされていますね。
体の余分な水分がなくなると結果的に血圧の低下につながりますね♪
☆高カリウム血症:5.5mmol/L以上
症状:吐き気、しびれ、脱力感、不整脈(電解質のバランスが崩れ細胞が役割を果たせないため)カリウムが7を超えると心停止のリスクがあります。
原因:①腎不全(糸球体ろ過量が低下し尿中のカリウムが減少するため)
②飢餓、ケトアシドーシス、外傷(カリウムが細胞外に移行するため)
③心毒症 、不整脈(循環血液量が著名に低下するため)
④アジソン病(アルドステロン低下するため)
⑤薬剤性(カリウム製剤など)
☆低カリウム血症:3mmol/L以下
症状:高血圧、筋力の低下、嘔吐、不整脈 、痙攣、不整脈(電解質のバランス崩れるため)
原因:①消化管からのカリウム過剰損失(嘔吐、下痢)
②腎臓からの過剰損失(利尿剤使用により多尿)
③原発性アルドステロン症(尿中にカリウム排泄を促進するため)
⑤薬剤性(アドレナリンや利尿剤など)
余談なのですが重要なのでここでさらっと腎不全をみていきましょう。
腎不全になる原因とは?
腎前性:腎臓自体に障害はなく、循環血流量が低下するために起こります。
腎臓には多くの血液が必要で、腎臓への血液が減少すると腎臓の機能が低下し結果として腎不全にまってしまいます。
(つまり尿を作る原料である血液の腎臓への供給が不足して腎不全になった状態です。出血などによる循環血漿量の減少、心筋梗塞などによる重症の心機能低下など腎臓以外の臓器障害が原因となります。)
腎性:腎臓自体の障害が原因となります。(たとえば交通事故など)
腎後性:腎臓でつくられた尿を排泄するための経路(尿管、膀胱、尿道など)の閉塞が原因となります。(例えば がんの転移や、泌尿器の疾患など)
腎不全になると腎臓の機能は低下するため①体内の老廃物を十分排泄できなくなります。
結果として体内に有害なものがたまり様々な弊害が引き起こされます。
②尿作成が不十分なので体の中に水分がたまり最終的に心不全になる可能性がります。
③電解質の調整ができなくなりカリウムがたまりさらに心臓に負担がかかります。
④エリスロポエチンの分泌が低下し、貧血になる。
⑤レニンが過剰に分泌され、体内に水がたまるので血圧があがりまた心臓に負担がかかります。
⑥血液中のカルシウムが減少し、骨がもろくなり骨折しやすくなる。
などど、ここであげたことだけでも悪循環の繰り返しがすごいですね。
腎臓が機能しなくなるとドミノ倒しのようにすべてがどんどん悪くなっていきます。
特に心臓には著名に悪影響がありますね。