心不全ってどんな病気?⑤(治療・看護)
こんにちは♪
今日は心不全の治療の過程、サポートの仕方についてふわっと説明していきます!!
①心不全の超急性期
最初の1週間くらいは体の水分をとっていくことに専念します!!
胸水や肺うっ血の改善に努めます。
(心不全では心臓のポンプ機能が破綻し血液をうまく循環させることができず、血液がうっ滞してしまうため)
飲水制限や利尿剤の点滴をしようします。また肺炎も発症してる方には抗生剤を
しようしこれ以上炎症しないように努め呼吸症状を改善しようと努めます。
レントゲンや尿量、下肢浮腫、体重、体温などを積極的に観察します。
この時期は本当にしんどいです。身体的にも精神的にも。
人間が呼吸苦を感じるということはとても「死」を連想させます。
傍で手を握ったり体をさするだけでも頻呼吸が和らぐ場合があります。
もちろん病状的にも頻呼吸になりますがそれにくわえ精神的にさらに
頻呼吸になっていることが多いです。
想像してみてください。
呼吸がくるしく死ぬかもしれないとおもっているときに
一人で部屋にいることを。さらに怖くなってきませんか?
誰でもいいから傍にいてほしいとおもいませんか?
そういうときに看護師の出番です!!!!
少しの時間でいいので機会があれば実践してみてください。
患者との信頼関係に強く響きます。
②心不全の急性期
体の水分の引きすぎにより腎機能が悪化していないか観察します。
もし上がっているなら水が引けすぎているためDr.に確認し
飲水量の増加を図ります。
この時期から少しずつ楽になってきます。
患者や家族の気が少しずつ緩んでき面会時にカツサンドなど持ってこられ
食べている方おられます。
気持ちは痛いほどわかりますがそんなことをまた続けると
はたまた心臓に負荷がかかり再度心不全悪化してしまいます。
家族や患者にも協力してもらえるように再度心不全の説明をしたり
現在も急性期であるということを話したりします。
③心不全の慢性期
慢性期までくると内服での病状管理がメインとなります。
入浴をしても大丈夫な状態か確認し、その人の適正体重をDr.に確認します。
そして退院しても心不全とうまく付き合っていけるように
退院後の生活について本人や家族と話し合います。
内服はだれが管理するか、水分は1日どのくらいまでとってよいか
体重が1週間で何キロふえたら受診する必要があるか
入浴はできるだけ寒暖差をつけないため脱衣所もあたためておくなど。
日々の暮らしでどうしたらできるだけ心臓に負荷をかけないか。
あらかじめ退院後の生活についてイメージできるようにしてから
退院していただきます。
患者のみなさんは苦しく、しんどい時期を脱すると
病識がなくなってしまうかたが非常に多く
自己判断で薬をやめてしまう人や
以前の食生活にもどってしまう人が本当に多いです。
でもそりゃそうですよね。
誰だってすきな物おいしいものを食べたいしお酒だって飲みたいですよね。
薬だってしんどくないんだったら飲むのがめんどくさくなりますよね。
お若い方でしたらまだ自己管理できるかもしれませんが
正直心不全になられる方はほとんどが高齢者の方です。
認知機能が低下している方で独居の方も多くおられます。
そのような方がどうすれば自分らしく楽しく心不全を悪化させずに
くらしていけるか。そこを支えていくのが私たちの役割ですよね?
みなさんはどうすればいいと思いますか?
それこそ答えはありません。
なにが最善か。。。その人の最善とはなにか。。。
そこでMSW(医療ソーシャルワーカー)の方と連携し社会サービスを駆使したりして
できるだけその方の希望にそえるように
日々サポートしていくのですね。
多職種の連携は患者さんの最善にとって不可欠ですね♪
では今回はこのくらいにしておきます。
ご覧いただきありがとうございました(⌒∇⌒)