心不全ってどんな病気?④(血液検査)
こんにちは☆
皆さん今日もお仕事や学校おつかれさまでした(⌒∇⌒)
今日も私は仕事でしたがやはり怒られる毎日です(笑)
ですが、見捨てられるよりかなりマシなのでありがたいと思っています(;^ω^)
皆さんも怒られたりへこんだりすると思いますが気を強くもって
頑張っていきましょうね♪
さて、今回は心不全にたいしての血液検査をふわっといきますね。
☆血液検査
血液とは全身にめぐっているものですから心不全以外においてもとても重要な指標に
なります。血液データはどの項目も重要なものばかりですが今回は
心不全において特に重要な項目だけ紹介します。
⑴BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)
BNPは血管を広げたり、心臓が肥大するのを抑制したり尿を出す作用があります。
血管が広がれば心臓はスムーズに血液を全身に送り出すことができます。
また、尿を排出する作用もあるため余分な水分、塩分が排出され浮腫みの改善や
息苦しさの軽減につながります。
…ということは
BNPは心臓に負荷がかかっている時に心臓を守ろうとして沢山分泌されます。
なので心臓に負荷がかかればかかるほど多く分泌されるので
重症な人ほどBNPの値が高くなります。
正常値:18.4pg/dl未満とされており500pg/dlくらいの方は
入院治療が必要とされています。
ここで余談なのですが心臓と腎臓は密な関係にあることをご存知でしょうか?
もちろんその他の臓器も血液を介して相互に作用しあっているのですが
特に腎臓とは密な関係にありどちらかが異常であると影響が強いんです。
ここで腎臓の役割をさらっと振り返りたいと思います。
腎臓はたんぱく質の合成・異化、電解質バランス、血圧調節(尿作成)などの役割を
果たしています。
心臓と腎臓はレニンアンギオテンシンアルドステロン系、
抗利尿ホルモンなど多くの経路でつながっており互いに依存関係にあります。
(レニンアンギオテンシンアルドステロン系はしっかり理解しておいたほうが
今後の理解につながると思うので再度レニンアンギオテンシンアルドステロン系に
ついて更新しますね)
腎臓が障害されている方は尿毒症、高カリウム血症、アシドーシス(尿をうまく作成し排出できないため)になるリスクがありそれらが不整脈発生と関連があります。
また、腎臓が障害されていると薬剤の代謝が十分に行えないですよね?
なので薬剤の容量調節や治療や検査時に造影剤使用したくても、
尿排出作用が不十分では使用できない可能性があるということになります。
(造影剤は体に有害な物なので排出しないといけないがうまく排出できないため
使用できない可能性があるということです)
なので腎臓に対する血液データ、電解質(ナトリウム、カリウム)なども
確認しておく必要がありますね。
⑵クレアチニン(Cr)
クレアチニンは筋肉内でアミノ酸の一種であるクレアチンがエネルギーを放出する時に
つくられる代謝産物。
健康であればクレアチニンは腎臓の糸球体でろ過され尿細管でほとんど再吸収されずに
尿として排泄されます。
腎機能が低下しているとうまく排泄できずクレアチニンは体内に溜っていきます。
なので腎機能が悪いほど値が高くなっていきます。
基準値:1mg/dl 以下
⑶eGFR(推算糸球体ろ過量)
eGFRはクレアチニン値と年齢、性別で値を算出します。
クレアチニン値は個人差がありますのでeGFRの方が腎機能評価において
正確だとされています。こちらは%であらわされます。
⑷尿素窒素(BUN)
BUNはたんぱく質が利用された後にできる老廃物です。
クレアチニンと同様に本来は尿となり排泄されますが腎機能低下しているとうまく排泄されません。なので機能が低下するほど値が高くなります。
基準値:8~20mg/dl
⑸カリウム
こちらも尿でうまく排泄されなければ体内に蓄積されます。
カリウム値が高いと不整脈が多発しやすくなり心停止するリスクがあります。
基準値:3.5~5mEq/L
⑹ナトリウム
体内多いとに水分がたまってしまい高血圧、浮腫、嘔吐となり
低いと腎不全、心不全疑われます。
基準値:135~145mEq/L
っという感じで心臓と腎臓はとても影響しあうわけなのです。
ふわっと理解していただけましたでしょうか?
今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
お疲れさまでした!
今回もご覧いただきありがとうございました(^▽^)/