下剤?座薬?浣腸?いつどれをすればいいの?違いがわからん。。。(便秘の人必見!!看護師の視点で分かりやすく説明!!)
下剤、座薬、浣腸の大きな違いは働きかける部位が違います。
☆下剤
下剤には大きく分けると緩下剤、刺激性下剤があります。
この二つの作用機序は少し異なりますがざっくり下剤でまとめると
腸内全体に働きかけるイメージですね。
腸内に刺激を与えたり、便に水分を多く含ませ腸蠕動をよくする働きが一般的です。
例えば便がまったく降りてきていない。患者さんに摘便をしても便に触れない。
まだ直腸内に便がきていないときに多くは使用されます。
☆座薬
座薬も種類によって作用機序は違いますがざっくり言うと直腸に直接働きかけるイメージです。
直腸粘膜に働きかけ排便反射を起こしたり、
直腸内に炭酸ガスを徐々に発生させ腸管運動を促したりします。
なので便が直腸付近まで下りてきていない場合は十分な効果が得られない可能性があります。
座薬を使用しても効果が得られない人は下剤使用し排便をおろすと効果が得られやすいと思います。
☆浣腸
こちらもざっくりいうと直腸にある便に働きかけるイメージです。
浣腸することによって直腸内や付近にあるカチカチの便を柔らかくして排泄を促します。
また腸壁を刺激して腸蠕動運動の促進効果もあります。
浣腸の効果を得られない人も下剤を使用してから浣腸実施すると効果が得られやすいと思います。
便秘の人は食事・生活習慣や体操なども重要になってきますが、
それでも便がでない場合は芦原まずは下剤(緩下剤)からはじめることが最適だと思います。
下剤、座薬、浣腸を使用したことがある人はわかると思いますが、
相当しんどいです(笑)私はお腹がいたくなりすぎて気を失うレベルでした(笑)
特に浣腸は本当にきついですね。
しかも浣腸は便を出したくても最低でも3分から5分は
我慢しないといけないんですね(笑)まさに地獄です。
我慢できずにいきんでしまうと浣腸の液だけ排泄されてしまい効果が発揮されない
ことが多いです。
なので認知症の方や理解力低下してしまっている方には浣腸は難しいかもしれません。
病院ではグリセリンの60mlの浣腸を使用していることが多いと思いますが
ほとんどが高齢者で下剤を日常的に定期で内服しておりそれでも出ない人や
内服の副作用で便秘の人に使用しているのであって
普通の人が使用すると大変なことになります(笑)
浣腸をしたことがない人はまずはイチジク浣腸みたいな容量が少ないものを
使用してみて下さい。